【2026年展望】ポップアップストア/フラッグシップストアは「売る場所」から「熱狂の着火点」へ。

【2026年展望】ポップアップストア/フラッグシップストアは「売る場所」から「熱狂の着火点」へ。

    オフライン店舗の役割として、一過性の「流行」や「売上」を追いかける時代は終わりを告げようとしています。 2026年に向けて、リアル店舗(オフライン店舗)、特に、都市部に置ける、ポップアップストアやフラッグシップストアに求められる役割は、転換期を迎えています。

    それは、「商品を売る場所」から、コミュニティの熱量を可視化する「メディア」への進化です。

    Mrs. GREEN APPLE 夏祭りIN MIYASHITA PARK


    ①. 売らない勇気が、LTV(顧客生涯価値)を高める

    これまでの店舗運営におけるKPIは、坪効率や当日の売上が主軸でした。しかし、今後の目的は少しずつ変化していきます。

    売上の回収は、EC(オンライン)、またはコンビニ、スーパー、ドラッグストアといった日常の多店舗流通に任せる。その代わり、ポップアップストアやフラッグシップストアの大きな役割は、「熱量の着火点」として割り切る。この戦略的な役割分担こそが、結果としてLTVを最大化します。

    弊社実績:おにぎり食堂 綾鷹屋 in 渋谷 ポップアップストア

    店舗は、ブランドの世界観に没入させ、ファンにするための「投資の場」です。そこで生まれた熱狂が、帰宅後のEC購入や、日々のはコンビニ、スーパー、ドラッグストアでのリピート購買につながるのです。


    2. 脱AIレコメンド。求めているのは「信頼」と「セレンディピティ」

    フィジカルAI時代の今、私たち人間にしか掴めない生身の身体「一次情報」の価値を見つめ直し、その熱量と確かな事実を、最適な形でお届けできるようにしたい。

    AIによる最適化されたレコメンドは便利ですが、そこには「驚き」が不足しています。 人々がリアルな場にわざわざ足を運ぶ理由は、アルゴリズムでは導き出せない「信頼できる人が熱量を持って勧めるもの」や「たまたま立ち寄った場所での予期せぬ感動(セレンディピティ)」に出会うためです。

    (株)ザ・森東 池袋支社
    さらば青春の光の所属事務所『株式会社ザ・森東』が展覧会として期間限定の支社を開設!!


    ここで鍵となるのが、出店者が、来場者(ファン)やインフルエンサーとの「共創」です。 単に拡散を依頼するのではなく、彼らと共に企画し、彼らの熱量の高いコミュニティを巻き込む。店舗は、ブランドとクリエイター、そして顧客が入り混じる「共創オフライン店舗」「共創フェス」の様相を呈します。

    そうして生まれた商品は、一過性のブームで終わらず、コミュニティの愛着によって支えられる「進化する定番」へと育っていくのです。


    3. 「非日常ミニトリップ」としての店舗体験

    デジタルとリアルが完全に融合した世界において、リアル店舗(オフライン店舗)に求められるのは圧倒的な「没入感」です。

    2026年のポップアップストアは、買い物に行く場所というよりも、「非日常へのミニトリップ」を楽しむ目的地となります。 ドアを開けた瞬間に広がる異世界、五感を刺激する演出、そこでしか味わえない熱気。その体験自体が強烈な原体験となり、ブランドと顧客の間に揺るぎない絆を結びます。

    STRANGER THINGS @ VA


    ◉まとめ◉

    これからのポップアップストア/フラッグシップストアなどのネオ・オフライン店舗は、単なる期間限定の販売店ではありません。 そこは、ブランド、クリエイター、ファンが集い、熱量をぶつけ合う「メディア」であり、未来の定番が生まれる「震源地」です。

    効率化が進むAI時代だからこそ、私たちは人間臭い「熱量」と「共創」を武器に、2026年のリテールシーンを切り拓いていきます。また、もう一つ重要な概念が「地熱」だ。ファンと本人の熱量が掛け合わさる状態のことを言っている。単なる「来場者の投稿」ではなく「来場者の真剣な発信」。

    単なる「ファンの応援」ではなく「ファンの自発的な拡散」。この両者が掛け合わさった時に初めて「地熱」が生まれる。この地熱が高まると、プラットフォームに依存しない拡散が起きる。

    ポップアップストア/フラッグシップストアは、「売る場所」から「熱狂の着火点」となるように、THE・STANDARD プロデューサー陣と一緒に、あり方を共創していきましょう。

    THE・STANDARD では、ポップアップストア/フラッグシップストアを開催されたい方々と、日々、勉強会を開催しておりますので、ぜひ応募お待ちしております。

    THE・STANDARDでは、プロデューサーを若干名を募集しております。
    正社員・契約社員契約/業務委託契約など契約条件は相談ください。

    吉田宗平SHUHEI YOSHIDA

    代表取締役

    株式会社THE・STANDARDホールディングス 代表取締役/プロデューサー

    オンリーワンの新業態店舗開発を得意とし、
    「新時代OMOストア」
    「体験型ポップアップストア」
    の出店をトータルでプロデュースする、フラッグシップストア・ポップアップストアの専門会社の創業者/代表取締役。

    個人的な経歴としては、2014年より日本初導入のバブルサッカー、ビリッカー、フットダーツ、スターライズタワー(施設)などの発起人かつマーケティングプロデューサーとして、ニュースポーツ業界の新マーケットを開拓中。300以上のメディア実績あり。

    プレイタス
    http://play-tas.com

    スターライズタワー(東京タワーメディアセンター内)
    https://starrise-tower.com/

    【経歴】
    ◇ 1998年〜2003年 学生時代から映像企画、テレビ番組、LIVEなどプランニングに関わる。
    ◇ 2003年11月~2006年3月 オリオンSP株式会社 プランナー職
    大手飲食メーカーのプロモーション・キャンペーン企画に数多く従事。
    ◇2006年4月〜2006年11月 株式会社スパイスコミニケーションズ PR・プロデューサー職
    ◇2006年12月~2009年  フリーランス プランニングディレクター
    ◇2010年1月〜現在  株式会社サークルキューブ 代表取締役 
    ◇2017年1月〜現在  株式会社THE・STANDARD 代表取締役 
    ◇2023年4月〜現在 グループ会社の株式会社WORKING FOODIE 2023年設立。親会社の株式会社THE・STANDARDホールディングス 2023年設立。

    【賞歴】
    ●「東京ビデオフェスティバル」ビデオケーション賞 受賞(1998年) 
    ●「大阪プラネット映画祭」入選 脚本・編集・製作を担当。(1999年)
    ● 宣伝会議主催「モバイル企画コンテスト」優秀賞×2回(2001年)
    ● おちまさと氏の「プランナーズエージェンシー」にて4回入選(2003-2004年)
    ● ウエディングパーク主催の「演出コンテスト」で最優秀賞受賞(2005年)

    宣伝会議/SC講座定例講師/富山県高岡市出身。

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